take a breather
第6章 season
智と友人としての日々は今までとそんなに変わらなかった
受験体制に入っていたせいで最近は休みの日のデートはしてなかったし
放課後も塾に行くようになってからは一緒にいることが減ってたし
なんら変わらない日常に
智と別れたことなんて忘れてしまうくらい
冬休みになると最後の追い込みに入った
初詣も行かず、ひたすら勉強する毎日
冬休みが明ければ、残すところあと数週間で自由登校に入る
自由登校に入ってしまえば
あとは卒業式前日まで学校に来ることはない
智と会うのもあと数日…
冬休みが終わり登校すると
智から小さい紙の袋を手渡された
「なにこれ?」
「お守りと合格鉛筆」
袋を開けて中を取り出すと有名な学問の神様が祀られた神社のお守り
「え?買ってきてくれたの?
わざわざ東京まで行って?」
「うん、まぁ…
俺が翔にしてやれることなんて
こんなことくらいしかないから
勉強は教えてやれないしな」
「ありがとう…」
「絵馬も書いてきたから
絶対合格するよ」
「智の達筆な字で書かれた願い事なら神様も叶えてくれるね」
「達筆かどうかはしらねぇけど
心だけは込めてきたから
大丈夫、絶対合格する」
「うん」
智の言う通り、俺は見事に第一希望の大学に合格した
そして他の3人もそれぞれ大学が決まり、とうとう卒業式を迎えることとなった。
受験体制に入っていたせいで最近は休みの日のデートはしてなかったし
放課後も塾に行くようになってからは一緒にいることが減ってたし
なんら変わらない日常に
智と別れたことなんて忘れてしまうくらい
冬休みになると最後の追い込みに入った
初詣も行かず、ひたすら勉強する毎日
冬休みが明ければ、残すところあと数週間で自由登校に入る
自由登校に入ってしまえば
あとは卒業式前日まで学校に来ることはない
智と会うのもあと数日…
冬休みが終わり登校すると
智から小さい紙の袋を手渡された
「なにこれ?」
「お守りと合格鉛筆」
袋を開けて中を取り出すと有名な学問の神様が祀られた神社のお守り
「え?買ってきてくれたの?
わざわざ東京まで行って?」
「うん、まぁ…
俺が翔にしてやれることなんて
こんなことくらいしかないから
勉強は教えてやれないしな」
「ありがとう…」
「絵馬も書いてきたから
絶対合格するよ」
「智の達筆な字で書かれた願い事なら神様も叶えてくれるね」
「達筆かどうかはしらねぇけど
心だけは込めてきたから
大丈夫、絶対合格する」
「うん」
智の言う通り、俺は見事に第一希望の大学に合格した
そして他の3人もそれぞれ大学が決まり、とうとう卒業式を迎えることとなった。