take a breather
第6章 season
そう考えがまとまった時
家の呼び鈴が鳴った
部屋の窓から玄関を見ると智の姿が見えた
ごめん、智…
頭の中では整理したけど
まだ直接智に会うことは出来ないや…
しばらくすると、智が玄関から離れ
帰っていく後ろ姿が見えた
去っていく智の姿が、俺から離れていく姿とリンクする
「全然整理出来てないじゃん…」
智の姿を見つめる目からは
また涙が溢れ出した
好きな人と別れることがこんなに苦しいことだなんて…
一生知りたくなかった感情だよ…
それでも智と過ごした時間は
俺にとってかけがえのない時間だった
智を好きになって…
智に愛されて…
本当に幸せだったよ
だから、もういいや…
智が旅立つまでの時間は良き友人として過ごそう?
智のこれからの飛躍を心から願いたいから
最後に智を笑って見送りたいから…
ここに心を残さずに自由に羽ばたいて欲しい
翌日の放課後、智にそう告げると
智は泣きそうな顔をして頷いた
「翔がそう言うならそうする…
俺に決める権利は無いから」
「ありがとね、智」
「礼を言うのは俺だろ?
友人として、これからも付き合って貰えるんだから
本当なら恨まれても仕方ないのに」
「そんなことしない…
でも、海外でなんの成果も得られなかったら、その時は恨むかもね?」
「そうならないように頑張るよ」
「うん…応援してる」
こうして俺と智の恋人としての時間は終わりを告げた。
家の呼び鈴が鳴った
部屋の窓から玄関を見ると智の姿が見えた
ごめん、智…
頭の中では整理したけど
まだ直接智に会うことは出来ないや…
しばらくすると、智が玄関から離れ
帰っていく後ろ姿が見えた
去っていく智の姿が、俺から離れていく姿とリンクする
「全然整理出来てないじゃん…」
智の姿を見つめる目からは
また涙が溢れ出した
好きな人と別れることがこんなに苦しいことだなんて…
一生知りたくなかった感情だよ…
それでも智と過ごした時間は
俺にとってかけがえのない時間だった
智を好きになって…
智に愛されて…
本当に幸せだったよ
だから、もういいや…
智が旅立つまでの時間は良き友人として過ごそう?
智のこれからの飛躍を心から願いたいから
最後に智を笑って見送りたいから…
ここに心を残さずに自由に羽ばたいて欲しい
翌日の放課後、智にそう告げると
智は泣きそうな顔をして頷いた
「翔がそう言うならそうする…
俺に決める権利は無いから」
「ありがとね、智」
「礼を言うのは俺だろ?
友人として、これからも付き合って貰えるんだから
本当なら恨まれても仕方ないのに」
「そんなことしない…
でも、海外でなんの成果も得られなかったら、その時は恨むかもね?」
「そうならないように頑張るよ」
「うん…応援してる」
こうして俺と智の恋人としての時間は終わりを告げた。