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顔をあげ智のことを見つめた

「智の想いはあの絵の中で永遠に生きてく…
俺が死んだ後でも、俺が智に愛されたことはあの絵を見た人に伝わる
智の愛は『命ある限り』じゃなくて永遠なんだよ？」

智は嬉しそうに微笑んだかと思ったら
いきなりキスをしてきた

後頭部を押さえられ、舌まで入れてきて
思いっきり濃厚なやつ…

「んっ…さと…くる、し…」

腕を突っ張り、無理矢理キスから逃れた

「ごめん、嬉しくてつい…」

ほんといつも突然なんだから…
久しぶりなんだから手加減しろよ

でも…これが俺が好きになった智なんだよな…

考えるよりも感じたままに行動する…

だからこそあんなに想いの詰まった絵が描けるんだ

「もぉ、仕方ないなぁ…」

「翔？」

「こんなわかりやすく愛してくれる人見捨てられないでしょ
仕方ないからずーっと…
俺の命が尽きるまで傍にいてあげ…んんっ」

だから早いんだってば…
最後まで言わせろよ

でも今は 智が戻ってきてくれた幸せを心ゆくまで感じたい…

智の首に腕を巻きつけ 久しぶりの智とのキスを堪能する

次の作品は桜の木の下でキスする恋人同士の絵描いてよ

この思い出の桜と共に

俺たちふたりの想いが永遠に生き続ける絵を…


《end》