take a breather
第7章 コイゴコロ
2年前の春…
古い書類を探しに行った資料室
俺はそこでひとりの新入社員を助けた
ドアを開けると
棚の上段にボックスを置こうとしてる奴の姿が見えた
『資料整理やらされてんのか…
てことは、新入社員?
それにしても二つ重ねて置こうなんて無茶なことするなぁ…』
そう思って見ていたら
案の定、上のボックスが滑り落ちそうになった
慌てて駆け寄り
それを持ってる奴の後ろからボックスを押さえた
「無茶するなよ…」
一つ目のボックスを棚に置いた
「早く終わらせたいのはわかるけど、これで落としてたら余計に時間かかるだろ?
効率良く仕事するなら、出来ることと出来ないことを正しく見極めないと」
もう一つのボックスを受け取ろうと振り返る
そいつの顔を見たとき
瞬時に思った事は『助けて良かった…』だった
男のクセにやたらと綺麗な顔立ちをしている
もし俺があと少しここに来るのが遅かったら
こいつの顔にボックスが落ちて、傷が付いたかもしれない
それを防げた事はお手柄だったな、なんて思いながら
もう一つのボックスを棚上に置いた
「はい、すみません…」
俯き、申し訳なさそうに謝るそいつ
いきなりキツく言い過ぎた?
フォローするようにそいつの頭に手を乗せた
「まぁ、怪我が無くて良かったよ
その綺麗な顔に傷なんか付けたら勿体ないからな」
クシャと頭を撫でると
少しホッとした表情を見せた
『お?可愛いな…』なんてその時は軽く思った程度だった。
古い書類を探しに行った資料室
俺はそこでひとりの新入社員を助けた
ドアを開けると
棚の上段にボックスを置こうとしてる奴の姿が見えた
『資料整理やらされてんのか…
てことは、新入社員?
それにしても二つ重ねて置こうなんて無茶なことするなぁ…』
そう思って見ていたら
案の定、上のボックスが滑り落ちそうになった
慌てて駆け寄り
それを持ってる奴の後ろからボックスを押さえた
「無茶するなよ…」
一つ目のボックスを棚に置いた
「早く終わらせたいのはわかるけど、これで落としてたら余計に時間かかるだろ?
効率良く仕事するなら、出来ることと出来ないことを正しく見極めないと」
もう一つのボックスを受け取ろうと振り返る
そいつの顔を見たとき
瞬時に思った事は『助けて良かった…』だった
男のクセにやたらと綺麗な顔立ちをしている
もし俺があと少しここに来るのが遅かったら
こいつの顔にボックスが落ちて、傷が付いたかもしれない
それを防げた事はお手柄だったな、なんて思いながら
もう一つのボックスを棚上に置いた
「はい、すみません…」
俯き、申し訳なさそうに謝るそいつ
いきなりキツく言い過ぎた?
フォローするようにそいつの頭に手を乗せた
「まぁ、怪我が無くて良かったよ
その綺麗な顔に傷なんか付けたら勿体ないからな」
クシャと頭を撫でると
少しホッとした表情を見せた
『お?可愛いな…』なんてその時は軽く思った程度だった。