take a breather
第8章 rolling days
その後の翔さんは黙々とドリアを食べてた
食べ終わると『ご馳走さま』と小さな声で言ったきり
食器を片付け戻って来ると
膝を抱えるように座り小さくなっている
こんな翔さんの姿を見るのは初めての事で
なんて言葉を掛けていいのかわからない
でもそうさせてしまったのは俺だし…
謝るべきだよな
「ごめんね、翔さん」
膝を抱えたまま視線だけを俺に向ける
「なんで謝るの?」
「だって俺が悪いんだろ?」
そう言うとまた視線を伏せてしまった
「…智くんが悪いんじゃないよ」
「でも…俺が傷つけた…」
「傷ついてなんかないよ…
ただ現実を突きつけられて落ち込んでるだけ」
「だからそれが俺のせいなんだろ?」
「…そうだけど、そうじゃない…」
なんだか訳がわからない…
さっきの会話で翔さんを落ち込ませてしまったことは間違いない
でもどの部分が現実を突きつけた?
しかも俺に原因があるのに違うとも言う
「どうすれば翔さんは立ち直ってくれるの?」
「…どうもしなくていい
きっと智くんにはどうも出来ないよ…
僕が心の整理をすればいいだけだから」
話してる翔さんの声が湿っぽくなってきた
「翔さん…」
「もういいからっ
僕のことは放っておいて」
翔さんがスクッと立ち上がった
「お風呂入ってくる…」
そう告げて風呂場に行ってしまった。
食べ終わると『ご馳走さま』と小さな声で言ったきり
食器を片付け戻って来ると
膝を抱えるように座り小さくなっている
こんな翔さんの姿を見るのは初めての事で
なんて言葉を掛けていいのかわからない
でもそうさせてしまったのは俺だし…
謝るべきだよな
「ごめんね、翔さん」
膝を抱えたまま視線だけを俺に向ける
「なんで謝るの?」
「だって俺が悪いんだろ?」
そう言うとまた視線を伏せてしまった
「…智くんが悪いんじゃないよ」
「でも…俺が傷つけた…」
「傷ついてなんかないよ…
ただ現実を突きつけられて落ち込んでるだけ」
「だからそれが俺のせいなんだろ?」
「…そうだけど、そうじゃない…」
なんだか訳がわからない…
さっきの会話で翔さんを落ち込ませてしまったことは間違いない
でもどの部分が現実を突きつけた?
しかも俺に原因があるのに違うとも言う
「どうすれば翔さんは立ち直ってくれるの?」
「…どうもしなくていい
きっと智くんにはどうも出来ないよ…
僕が心の整理をすればいいだけだから」
話してる翔さんの声が湿っぽくなってきた
「翔さん…」
「もういいからっ
僕のことは放っておいて」
翔さんがスクッと立ち上がった
「お風呂入ってくる…」
そう告げて風呂場に行ってしまった。