テキストサイズ

take a breather

第9章 Calling

もちろんいい年した大人がそんな理由で会社をサボるわけにいかない

しっかりと午前中の仕事を終わらせ、ニノの店へ向かった

「ちわ〜」

「あ〜お疲れさまぁ、おふたりさん」

ニノの店に入るとカウンター席に座る意外な奴から労いの言葉を貰った

「へ?潤?」

「あ、潤さん」

なんで潤がここに?

「いらっしゃい」

ニノがカウンターの中から顔を出した

「おう…」

「松本さん、ふたりの知り合いなんだって?」

ニノが潤に視線を送り尋ねてきた

「ん、俺の高校の後輩」

「今日さぁ、助けて貰っちゃって
お礼にお昼ご馳走してたの」

「助けられた?何かあったのか?」

「うん、まぁ…とりあえず先にブルーのところ行ってあげて?
待ってたからさ」

ニノがミルクの入った哺乳瓶をカウンターに置いた

「お、サンキュー。行くぞ 翔」

「はい」

哺乳瓶を持ち奥の部屋に行く
ドアを開けるとドアの前に座っていたブルーが俺たちを迎える

「ごめん、お待たせブルー
すぐにミルクあげるからね」

翔が抱き上げるとブルーが嬉しそうに鳴いた

「みゃあ」

ミルクを勢いよく飲み
飲み終わると喉をゴロゴロと鳴らし翔に擦り寄り満足そう

「ニノの所行ってくるな」

「はい、お願いします」

ブルーを預けるようになってから
この部屋でランチを食べさせて貰ってる

ブルーを営業中の店には連れて行けないし
少しでも長くブルーと一緒に居てやりたいから

ミルクをやり終わる頃、ニノが用意してくれてるメシを取りに行く

ストーリーメニュー

TOPTOPへ