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take a breather

第9章 Calling

「わかったよ…今は諦める」

今はね?

「ごめんなさい…」

「いいって…その内呼んでくれるだろ?」

「はい…」

その内じゃなくて、すぐに呼ばせてやるよ


メシを食い終わって後片付けをして
交代で風呂に入り出てくるともう12時近く

既に目を覚まし 翔と遊んでいるブルー
そろそろ腹が減る頃だろう

ニノも言っていたし、ミルクの量をちょっと増やして用意する

「ブルー ミルクだぞ」

歩きながらブルーに声を掛ける

「みぃ」

動きを止め俺の方を向き返事をする

翔の隣に座って哺乳瓶をブルーに向けると
ぽてぽてと歩いてきて哺乳瓶の先に吸い付いた

ペチャペチャと勢いよく飲み進める

「一週間前とは比べものにならないな
体も大きくなってるんじゃないか?」

「そうですね
雅紀から聞いたんですけど、猫って一年で大人になっちゃうんですって」

「へぇ、あっと言う間に大人なんだな」

「それどころかすぐにブルーに年越されちゃいますよ?」

「そっか、そう言う事だよな…
ブルー 大人になったら一緒に酒飲もうな?」

ブルーの頭を撫でるとブルーが顔を上げ鳴いた

「みゃあ」

「ふふっ…それは無理ですね」

「だな…ははっ…」

「みぃ?」

「ごめん、邪魔したなブルー
ほらミルク…」

もう一度ブルーに哺乳瓶を向ける
残りのミルクを飲み干し満足したようだ

哺乳瓶を洗いリビングに戻る

翔がブラシを使いブルーの事をブラッシングしていた

ブルーも気持ちいいのか 頭を下ろし大人しく寝そべっている

「気持ち良さそうだな ブルー」

「そうですね
これも雅紀情報ですけどブラッシングって安心するみたいですよ?
猫の毛繕いってストレス解消にもなるみたいなんで」

「ふ〜ん、ほんと詳しいな 相葉」

「ですね。俺、動物飼うの初めてなんで勉強になります」

翔が手を止めてもブルーは大人しく寝そべっていた

「そろそろ休むか…」

「そうしましょ」

ふたりで立ち上がり寝室に向かう

今日は翔がミルク当番…
いつもなら枕とブランケットを持ってリビングに戻るんだけど…

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