take a breather
第11章 君のうた
「智 今日からお兄ちゃんよ?」
まだ3歳になりたての俺に
数日 家を留守にしていたかあちゃんがそう言った
かあちゃんの腕の中には眠ってる小さな子供…
「かぁいい〜」
「ふふっ、でしょ?
可愛がってあげてね?
お兄ちゃんなんだから守ってあげるのよ?」
「うんっ!わかたっ!」
「ん…」
「あ!おっきしたぁ」
ゆっくりと開いた瞼…
大きくてクリッとした目が俺を捉えると、ふわっと花が咲いたように笑った
その瞬間 びっくりして心臓がドキッと鳴った
幼心に思ったんだ
世の中に、こんなに可愛いものがあるのかと…
ドキドキしながら その子に手を伸ばしそっと頬を撫でた
「やぁらか…」
「でしょ?」
嬉しそうに微笑むかあちゃん
「翔ちゃん 今日からあなたのお兄ちゃん『智』よ?」
「しょおちゃ…?」
「そう。この子の名前は『翔』…
今日から『大野 翔』 あなたの弟よ」
俺を見つめながら そう告げるかあちゃんの瞳は少し潤んでた
「かあちゃ…ぼく、しょおちゃのこと いっぱいかぁいがるっ!」
「ありがとう…よろしくね、智お兄ちゃん」
「うんっ!まかせてよ!」
自分の胸をドンと叩いてみせた
それからというもの、俺は本当に翔を可愛がった
お人形のように可愛い翔…
かあちゃんが翔にしてあげてることは、何でもやろうとした
ごはんを食べさせることも
オムツを替えることも
お風呂で体を洗うことも
夜は俺が翔を寝かしつけ ふたりで眠った
「本当にいいお兄ちゃんね?智は」
「だって しょおちゃ かぁいいんだもん。
ねぇ〜」
翔に向かって笑うと翔もニコニコと笑った
「ね〜」
「良かった…ふたりとも仲良くしてくれて」
「これからも ずっと仲良しねぇ〜」
「ね〜」
「かぁいい かぁいい しょおちゃ…
ずっとず〜っとぼくのモノ」
「ね〜」
まだ3歳になりたての俺に
数日 家を留守にしていたかあちゃんがそう言った
かあちゃんの腕の中には眠ってる小さな子供…
「かぁいい〜」
「ふふっ、でしょ?
可愛がってあげてね?
お兄ちゃんなんだから守ってあげるのよ?」
「うんっ!わかたっ!」
「ん…」
「あ!おっきしたぁ」
ゆっくりと開いた瞼…
大きくてクリッとした目が俺を捉えると、ふわっと花が咲いたように笑った
その瞬間 びっくりして心臓がドキッと鳴った
幼心に思ったんだ
世の中に、こんなに可愛いものがあるのかと…
ドキドキしながら その子に手を伸ばしそっと頬を撫でた
「やぁらか…」
「でしょ?」
嬉しそうに微笑むかあちゃん
「翔ちゃん 今日からあなたのお兄ちゃん『智』よ?」
「しょおちゃ…?」
「そう。この子の名前は『翔』…
今日から『大野 翔』 あなたの弟よ」
俺を見つめながら そう告げるかあちゃんの瞳は少し潤んでた
「かあちゃ…ぼく、しょおちゃのこと いっぱいかぁいがるっ!」
「ありがとう…よろしくね、智お兄ちゃん」
「うんっ!まかせてよ!」
自分の胸をドンと叩いてみせた
それからというもの、俺は本当に翔を可愛がった
お人形のように可愛い翔…
かあちゃんが翔にしてあげてることは、何でもやろうとした
ごはんを食べさせることも
オムツを替えることも
お風呂で体を洗うことも
夜は俺が翔を寝かしつけ ふたりで眠った
「本当にいいお兄ちゃんね?智は」
「だって しょおちゃ かぁいいんだもん。
ねぇ〜」
翔に向かって笑うと翔もニコニコと笑った
「ね〜」
「良かった…ふたりとも仲良くしてくれて」
「これからも ずっと仲良しねぇ〜」
「ね〜」
「かぁいい かぁいい しょおちゃ…
ずっとず〜っとぼくのモノ」
「ね〜」