テキストサイズ

take a breather

第12章 Step and Go

足がふらつく翔をこれ以上疲れさせるのは可哀想…
刺激を与えないよう細心の注意を払ってナカを綺麗にした

「はぁ…」

処理が終わり再びベッドに潜り込むと翔は安堵の溜め息を吐く

「疲れた?」

翔の方に体を向けると翔も俺の方に体を向けた

「ん、すっごい疲れた…」

「我慢出来なくてごめんな?」

「まぁ、我慢出来なかったのは俺もだし…
いいよ、許す
その代わりもう寝るから
ちゃんと約束守ってよ?」

「勿論しっかりとやらせていただきます」

「うん。じゃあおやすみ…」

「おやすみ…」

挨拶をして目を閉じた翔に軽く触れるだけのキスをした

翔は目を閉じたまま微笑み
眠りに落ちていく

髪を撫でるまでもなさそうだな
翔の呼吸がすぐに寝息に変わった

それでも約束は約束だから
しばらくの間は撫でてたけどね

翔のしあわせそうな寝顔を見ていたら
俺もしあわせな気持ちになってきちゃって
翔のことを抱きしめ眠りに就いた


『ピピッ…』

アラームの音が聴こえる…

あれ?俺、アラームなんてセットした?
起き切らない頭で考える…

朝は基本 自然に目が覚めた時が起床時間

遅くても8時には目が覚めるから
特に予定がない日はアラームなんてセットしない

「んっ…」

俺の腕の中で何かがモゾモゾと動く

自分以外の体温を感じ『あぁ…そうだった』と、腕の中の愛しい存在を抱きしめる

「ん…さと、し…お、はよ…」

ハスキーな声が寝起きのせいで余計にハスキー…

ちょっと色っぽいな…

朝からムクッと反応しそうになるけど
翔はこれから仕事だから無理だな…

目を開き『チュッ』と音を鳴らしてキスをする

「おはよ…いい朝だな」

ニコッと笑うと翔もニコッと笑う

「うん…いい朝だね」

ふたりでしあわせに迎えられた朝…いい朝でないわけがない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ