無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『ホント…智くんもデレた顔して抱き止めてるしさ
見てるこっちが照れちゃうぐらいあまあまだったよ』

「あまあまって…」

『ふふっ…それで？智くんとは上手くいった？』

「えっ…あ、うん…」

『だろうね…あんなにわかりやすいのに気付かないなんて鈍感だよねぇ、翔ちゃん』

「わかりやすい？何が？」

『智くん、どう見ても翔ちゃんのこと大好きじゃん
しかもちゃんと言葉でも伝えてたでしょ？』

「伝えて貰ってたのかな…」

『可愛いとか言われてたんじゃないの？
あの様子だと普段から言ってそうだったけど』

「えっ、あ…言われてた、かも…」

それに『パートナーで』とも…
あれって本気のパートナー宣言だった？

『よかったね翔ちゃん、おめでと』

「…ありがと」

『じゃ、俺はこれから午後の診察だから』

「あっ、待ってニノ」

『なに？』

「ニノ、葉山に別荘持ってたよね？」

『あぁ、親父が買ったやつね
しばらく行ってないけど、まだ手放してはないよ』

「貸してもらってもいい？」

『ふふっ、どうぞ♪
智くんと行くんでしょ？』

「うん…海に行きたいって…」

『いつでも使って』

「ありがと、後で鍵借りに行く」

『じゃあまたその時…
幸せな報告聞かせて貰うよ』

ニノとの通話を切って、スケジュールの確認をした

来週の休みの前日にレンタカー借りて行けば一泊で行けるな