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take a breather

第13章 Monster

指なんかと比べ物にならないくらい存在感が凄い…

熱くて、固くて、大きくて…

「あっ、あっ…さ、と…」

苦しくて智くんに向かって手を伸ばすと その手をしっかりと握り返してくれる

「こめんっ、翔…もう少しだからっ…」

智くんの声も苦しそう…

「んっ…」

『大丈夫』って言葉を発したいけど短く頷くことしか出来ない…

少しずつ少しずつ慎重に奥へと進む智くんのモノ

「はっ、はっ…」

痛みを逃すように浅い呼吸を繰り返す

トンっと軽く智くんの腰が押し付けられた

「…ごめんな、痛かったろ?」

智くんの手のひらが俺の頬を包み込む…

薄っすらと瞼を開くと哀しそうな顔の智くんが滲んで見えた

「そ、な顔…しな、で…」

手を伸ばし、智くんの頬に触れた

「でも…優しくするって言ったのに…」

ゆっくりと首を左右に振る…

「これは違うよ…」

智くんが全部入りきった時、胸が熱くなった…

あのリアルな夢を見た時と同じ

経験した事ないのに
智くんがナカにいる感覚が懐かしい…

勝手に溢れてくる涙を智くんの手が拭う

「翔…」

「嬉しいんだよ…智くんが俺のナカにいることが…」

貴方とまたひとつになれた事が嬉しい…

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