take a breather
第14章 Find the answer
「あっ、プレゼント。ちょっと待ってて」
「翔くん?」
翔くんはベッドから下りると自分の鞄の中から小さな袋を取り出した
ベッドに戻ってきた翔くんがそれを俺に差し出す
「はい、これ…誕生日プレゼント」
「え?プレゼント?薔薇の花束だけじゃないの?
あれ、結構高かったでしょ?
それにこの部屋も…」
「恋人として迎えた最初の誕生日だからね
ちょっと張り切ってみた」
照れ臭そうに笑う翔くん
「ありがと…」
「いえいえ…ねぇ、開けてみて?
喜んでもらえると嬉しいんだけど」
「うんっ」
翔くんからなら何を貰っても嬉しいけどね
袋からラッピングされた小包を出す
赤いリボンを解き箱を開けると…
「これ、キーケース?」
「そうだよ?知り合いに頼んでオーダーメイドで作った」
赤い皮のキーケースには『S』の烙印
「ちなみに俺は同じデザインを青で作った
智くんの『S』は翔のSで
俺の『S』は智のSね」
「翔くんとペア?」
「そう…ダメだった?」
「ううんっ、ダメじゃない」
ボタンを外し開くと既に鍵が付いていた
「この鍵…」
「俺のマンションの鍵」
「いいの?俺が貰って…」
「智くん以外に渡す人なんていないでしょ
どう?気に入って貰えた?」
「もちろんだよっ、最っ高に嬉しい!」
翔くんとお揃いで翔くんの部屋の鍵付きなんて
世界でたったひとつの宝物だよ
「いつでも帰って来て…俺の所に」
優しく微笑む翔くん
さっき見た夢と同じように翔くんの胸に飛び込み抱きついた
「ありがと…俺の太陽」
「え?なに?」
「ううん、なんでもない」
これで安心して飛んで行ける
俺の帰る場所はいつでも輝いて待っていてくれるから
〈end〉
「翔くん?」
翔くんはベッドから下りると自分の鞄の中から小さな袋を取り出した
ベッドに戻ってきた翔くんがそれを俺に差し出す
「はい、これ…誕生日プレゼント」
「え?プレゼント?薔薇の花束だけじゃないの?
あれ、結構高かったでしょ?
それにこの部屋も…」
「恋人として迎えた最初の誕生日だからね
ちょっと張り切ってみた」
照れ臭そうに笑う翔くん
「ありがと…」
「いえいえ…ねぇ、開けてみて?
喜んでもらえると嬉しいんだけど」
「うんっ」
翔くんからなら何を貰っても嬉しいけどね
袋からラッピングされた小包を出す
赤いリボンを解き箱を開けると…
「これ、キーケース?」
「そうだよ?知り合いに頼んでオーダーメイドで作った」
赤い皮のキーケースには『S』の烙印
「ちなみに俺は同じデザインを青で作った
智くんの『S』は翔のSで
俺の『S』は智のSね」
「翔くんとペア?」
「そう…ダメだった?」
「ううんっ、ダメじゃない」
ボタンを外し開くと既に鍵が付いていた
「この鍵…」
「俺のマンションの鍵」
「いいの?俺が貰って…」
「智くん以外に渡す人なんていないでしょ
どう?気に入って貰えた?」
「もちろんだよっ、最っ高に嬉しい!」
翔くんとお揃いで翔くんの部屋の鍵付きなんて
世界でたったひとつの宝物だよ
「いつでも帰って来て…俺の所に」
優しく微笑む翔くん
さっき見た夢と同じように翔くんの胸に飛び込み抱きついた
「ありがと…俺の太陽」
「え?なに?」
「ううん、なんでもない」
これで安心して飛んで行ける
俺の帰る場所はいつでも輝いて待っていてくれるから
〈end〉