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take a breather

第15章 二人の記念日

お仕置きをしたのち

ソファーで横になってる翔の元へ
コーヒーとフレンチトーストを運んだ

「うわぁ、美味しそう」

気怠そうに体を起こしながら
俺の作ったフレンチトーストを褒めてくれる翔

「座れるか?
座るのキツイなら食わせてやるぞ?」

「大丈夫ですよ、そんな気を遣わなくても」

「でも、体痛いんじゃ…」

「大丈夫です」

ニコッと笑って返事を返してくれる

寝起きの翔をお仕置きと称し
朝から襲ったも同然の行為…

昨夜の余韻のせいなのか
それとも朝の生理現象のせいなのか
翔の感度がいつにも増してよくて
考えていた以上にハードなお仕置きとなってしまった

お仕置きが終了したのは昼近く
俺の下にいた翔はヘロヘロの状態になっていた

「いただきます」

ナイフとフォークを手にし
フレンチトーストに切り込みを入れる
一口大に切ったパンを口に運ぶと途端に笑顔になる

「おいひぃ〜」

ほんと美味そうに食うよな
翔のこの笑顔を見られるだけで料理の作り甲斐があるよ

「智さん?食べないんですか?」

翔が不思議そうに俺を見る

「ん?食うよ。お前の食ってる姿って
つい見ちゃうんだよな」

「え?何かおかしいですか?」

「いや…前にも言ったじゃん
リスみたいだって…
食べてる姿が可愛いんだよ」

「えっ⁈あれ冗談だったんじゃないんですか?」

「マジだけど?」

「やだっ…」

翔の顔が紅く染まる

「なんで?」

「恥ずかしいです
食べてる姿が可愛いなんて子供みたいじゃないですか」

「子供?どこが?
あんなに色っぽい声出す人間が子供な訳ないじゃん」

翔の顔が益々紅く染まると俯きポソッと呟いた

「…智さん、イジワル…」

なんでだ?本当のこと言っただけなのに

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