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take a breather

第15章 二人の記念日

翌日の午前中
出掛ける翔をブルーと一緒に玄関でお見送り

「夕食までには戻りますね」

「ん、何か用意しておくよ」

「ありがとうございます
じゃあ行ってきます」

「みぁ…」

俺に抱かれたブルーが寂しそうに鳴く

「ごめんね、ブルー。帰ってきたら遊ぼうね」

「み…」

「気をつけてな」

「はい」

翔の肩に手を乗せると翔はそっと目を閉じた

チュッとお見送りのキスをするとニコッと笑って玄関を出て行った

「さてと…何すっかな…」

「みぃ…」

「ブルー、俺と遊ぶか?」

「みゃっ」



「も、もういいか?ブルー…」

「みゃあぁ」

まだ遊び足らなそうなブルーだけど
俺はずっと猫じゃらしを振り続けてもうバテバテ…

休みなのにこんなに体力を消耗することになろうとは…
これを普段は翔がやってるんだから
あいつ、相当体力あるな

「みゃあ!」

「いてっ…」

ブルーが俺の脚を引っ掻いた

「わかったよ…しゃあねぇ、ニノの店行くか
あそこなら相葉もいるだろ」

「み?」

ブルーが首を傾げる

「覚えてないか?
小さい時、ニノにミルク飲ませて貰ってただろ?」

「みゃあっ」

「お?思い出したか?
ニノにお前のデカくなった姿見せに行こう」

「みゃあ」

久しぶりにブルーをケージに入れて外に出た

「お、重い…」

デカくなったな…ブルー…

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