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take a breather

第16章 WISH

「智、おじちゃんが今年もバイトよろしくって言ってたわよ?」

そう母ちゃんに言われたのがクリスマスマスの一週間前

「え、今年も?」

「いいじゃない、3日間だけなんだから
クリスマスを一緒に過ごす相手がいる訳でもあるまいし」

「か、勝手に決めつけるなよっ」

「あら、いるの?
だったら一度くらい家に連れて来なさいよ」

「…いねぇけど…」

「ならいいわね?おじちゃんに返事しておくから」

「おう…」

「あのね?あんたはまだいい方なのよ?
まぁくんなんて自分の誕生日なのに
毎年お手伝いなんだから」

「わかってるよ…」

『まぁくん』とは、おじちゃんの子供で俺のイトコの雅紀…
年は俺の一コ下で高校1年生

おじちゃんの家はケーキ屋さんで
何の因果か雅紀はそのケーキ屋が最も忙しいクリスマスイブに生まれた

だからまともに誕生日にお祝いをしたことが無いそうだ

確かにそれに比べれば俺なんか可愛いもんだな

母ちゃんの言う通り
今のところ クリスマスを一緒に過ごす恋人がいる訳でもないし
バイト代は弾んで貰えるし

バイトの期間はその日余ったケーキも貰える

隠れスイーツ男子の俺にとっては決して悪い話ではない

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