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take a breather

第17章 Love so sweet

翔がシャワーをしてる間に朝メシの準備

今日は時間がないから食パンにハムとチーズを乗せたトーストとカフェオレのみ

着替えも終えた翔がテーブルの前に座る

「智、ありがと。いただきます」

慌ただしく挨拶してパンを口に頬張る

「まだ髪濡れてんじゃん
そんなんで外出たら風邪引くぞ?」

「らっへまにはわな…」

モゴモゴしながらコーヒーカップを持ち、カフェオレを啜る

間に合わないのはわかるけど
こんな真冬に髪が濡れたまま外に出るなんて自殺行為

立ち上がり風呂場へ行くとドライヤーを持って戻った

翔がパンを食べてる間に髪を乾かす

「ありがと」

「まぁ忙しくさせちゃったのは俺だし
最後まで責任は取らないと」

「ふふっ、だね」

翔が楽しそうに笑う

「今日の晩メシ何する?」

「う〜ん、寒いから鍋とか?
あっ、おでんもいいなぁ…
おでんで日本酒飲みたい」

「そうだな、この冬まだおでん食ってないし
おでんにするか」

「智はおでんの具、何が好き?」

「ん〜、大根とたまご、かな?」

「お〜!王道だね、ってヤバい!こんな時間!」

「よしっ、髪も乾いたぞ」

「ありがと」

立ち上がり食器を持とうとする翔

「今日はそのままでいいよ
俺が片付けするから」

そう言うと翔は振り返り俺の唇にちゅっとキスをした

「ありがと、智。愛してるよ」

「俺も…」

そう返しキスも返そうとしたのに…

「わっ!ヤバっ!マジで遅れる!」

俺を避け鞄を持つと玄関へと走って行った

まぁ仕方ない…その分、利息付きで夜返そう

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