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take a breather

第17章 Love so sweet

スーパーで買い物をした後、酒屋へ寄った

スーパーにも勿論日本酒は売ってるが
『美味い日本酒』となるとやはり専門店の方が種類が多い

酒を飲むのは好きなんだけど詳しくないから
店員におススメ聞けるし

店に入るとすぐに知った顔を見つけた

「あれ?大野さん?」

「マサキじゃん、どうしたんだ?こんな所で」

「こんな所って…俺、バーテンダーですよ?
酒屋にいてもおかしくないでしょ」

「そうだけど、店から離れてんじゃん」

「この店、品揃えが豊富なんでたまに来るんですよ」

「なるほどな」

「マサキ、決まったの?
ってあれ?大野さんじゃん」

どこからともなく現れたのはカズだった

「よっ!」

「どうしたの?こんな所で」

さっきマサキにした質問を返された
そうだよな、本当ならこっちが正しい

真昼間から仕事もせずに酒屋に来てるんだから

「晩メシの買い出し」

買い物袋を持ち上げた

「いつもこんな時間に買い物してんの?」

「ん?いや、今日は早いな。
翔のリクエストでおでん作らなきゃならないから」

「ほぉ〜、愛しのショウの為ね?
そりゃ張り切ってこんな時間から買い出しに来る訳だ」

「別に張り切ってなんか…」

図星を指され少し恥ずい…
ふたりともニヤニヤしてるし

「この後仕事しに家に帰るから
早く仕込みを終わらせたいだけだよ」

「家に帰るって、まだ別々に暮らしてんの?」

「ほとんど翔の所にいるけど
作業するには家じゃないと不便だから」

「引越しすれば?
電車賃と家賃二件分って考えれば
部屋数が多い所借りた方が得じゃない?
何よりも無駄な時間がなくなる」

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