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take a breather

第17章 Love so sweet

「あっ!そうか!」

「えっ⁈なにっ⁈」

突然出した大声にカズが驚いた

「いや…引越しは考えてたんだよ
ただ、翔の家の近くに俺が引っ越そうと思ってて」

「あ〜、なるほどね。そっちもありか…
どっちが良いかショウと話し合ってみれば?
ひとりの空間があった方がいい場合もあるし」

「お前たちはどうなんだ?
ずっと一緒で嫌にならないのか?」

「俺たちは大丈夫です。ね?カズ」

笑顔で即答するマサキに対し
カズは少し考え込んだ

「う〜ん、不満がない訳じゃないけどさ
でもそれって一般的な夫婦関係でも一緒でしょ?」

確かにそうだ…

奥さん側から旦那に対しての不満は良く耳にする

「だからどっちを選ぶかはショウ次第じゃない?
大野さんはショウに対して不満ないんでしょ?」

「ないっ!」

「早いな…」

カズに苦笑いされたけど
無いものは無いんだ

「大野さんの場合、家で仕事をしなくちゃならないし
ショウがそれが嫌だっていうこともある」

「うん、そうだな。
早速今夜にでも話してみるよ
いずれにしても引越しはするだろうから
どうせするなら早い方がいい」

「だね。少なくとも電車賃と時間のロスは減る」

「いつも相談に乗って貰ってサンキューな」

「いえいえ、大事なお客様ですからね
お話ならいくらでも聞きますよ?」

「おっと、そうだ。もう一つ相談乗って」

「はい、なんでしょう?」

マサキがニコッと笑う

「おでんに合う酒、教えて」

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