take a breather
第18章 君への想い
座席に座った翔くんが僕に話しかけてくる
「今日は京都までの移動でほぼ終わりだから
拝観出来るのは一ヶ所だけなんだ」
「そうだよね、僕も学生の時に修学旅行で京都行ったけど
あの時は新幹線使っての移動だったもん」
「まぁ、バスツアーの醍醐味はそこに行くまでの道中を楽しむことも含まれてるから
サービスエリアで各地の名物食べたり、お土産も買えるし
新幹線だとそうは出来ないだろ?」
「うんっ。僕、車で出掛けたりしないからサービスエリア寄れるの凄く楽しみ
よくテレビで特集してるでしょ?」
「なに、智サービスエリアに興味あるの?
言ってくれればいくらでも連れてってやるのに」
「えっ⁉︎翔くんが?」
「だって智、車の免許持ってないんだろ?」
「うん…でも、翔くん忙しいでしょ?
お休みの日に僕の相手なんかしてる場合じゃないんじゃない?」
「俺?全然忙しくないよ?
休みの日は普通に休みとして過ごしてるし
元々出掛けるの好きだから
予定が無ければ出掛けてるだけで
智との約束があれば断然そっちが最優先」
「そ、なんだ…」
僕との約束が最優先…きっと翔くんにしてみれば大した意味はない
友達との約束を大切にするってだけのこと…
でも、僕にしてみれば嬉しい一言
だって、それって、今、付き合ってる人がいないって言ってるようなもんだよね?
彼女とかいたら休日は一緒に過ごしてるだろうし
少なくとも友人である僕を最優先になんかしない筈
翔くんに恋人がいるかどうか、今まで怖くて聞けなかったけど
いないって思っていいんだよね?
「今日は京都までの移動でほぼ終わりだから
拝観出来るのは一ヶ所だけなんだ」
「そうだよね、僕も学生の時に修学旅行で京都行ったけど
あの時は新幹線使っての移動だったもん」
「まぁ、バスツアーの醍醐味はそこに行くまでの道中を楽しむことも含まれてるから
サービスエリアで各地の名物食べたり、お土産も買えるし
新幹線だとそうは出来ないだろ?」
「うんっ。僕、車で出掛けたりしないからサービスエリア寄れるの凄く楽しみ
よくテレビで特集してるでしょ?」
「なに、智サービスエリアに興味あるの?
言ってくれればいくらでも連れてってやるのに」
「えっ⁉︎翔くんが?」
「だって智、車の免許持ってないんだろ?」
「うん…でも、翔くん忙しいでしょ?
お休みの日に僕の相手なんかしてる場合じゃないんじゃない?」
「俺?全然忙しくないよ?
休みの日は普通に休みとして過ごしてるし
元々出掛けるの好きだから
予定が無ければ出掛けてるだけで
智との約束があれば断然そっちが最優先」
「そ、なんだ…」
僕との約束が最優先…きっと翔くんにしてみれば大した意味はない
友達との約束を大切にするってだけのこと…
でも、僕にしてみれば嬉しい一言
だって、それって、今、付き合ってる人がいないって言ってるようなもんだよね?
彼女とかいたら休日は一緒に過ごしてるだろうし
少なくとも友人である僕を最優先になんかしない筈
翔くんに恋人がいるかどうか、今まで怖くて聞けなかったけど
いないって思っていいんだよね?