take a breather
第19章 ROMANCE
上半身の美しくしなやかな動き
女性的とかではないんだ
ちゃんと男性の動きなのに美しい…
そして、それ以上に目を見張ったのは
彼の、重力を感じさせない軽快なステップ
こんなに素早く足って動くものなんだ…
相手を挑発すると言うよりも
『どうだ?お前にこのステップが踏めるのか?』
そう言わんばかりに
相手にキレッキレのダンスを見せつける
観客たちからも大興奮の歓声が上がる
あっという間の1分間…
でも彼のダンスに惹かれるには十分な時間
俺は彼のダンスの虜になった
残念ながら、その大会では彼は準優勝に終わったけれど
俺の中では間違いなく1位だった
それからというもの
暇があればこの場所を訪れるようになったんだけど
そうそうダンスバトルが行われている訳はなく
俺が彼を目にすることは2度となかった
せめてあの時、動画を撮っていればと
悔やんでも悔やみきれない
彼の影響で、大学ではダンスサークルに所属したものの
彼のようなダンスを踊る人はおらず
勿論自分でもあんな風に踊ることもできず
やはりあのダンスは彼だから踊れるんだと、改めて彼の凄さを思い知り
もう一度だけでいいから
彼のダンスを観たいと願うようになった
女性的とかではないんだ
ちゃんと男性の動きなのに美しい…
そして、それ以上に目を見張ったのは
彼の、重力を感じさせない軽快なステップ
こんなに素早く足って動くものなんだ…
相手を挑発すると言うよりも
『どうだ?お前にこのステップが踏めるのか?』
そう言わんばかりに
相手にキレッキレのダンスを見せつける
観客たちからも大興奮の歓声が上がる
あっという間の1分間…
でも彼のダンスに惹かれるには十分な時間
俺は彼のダンスの虜になった
残念ながら、その大会では彼は準優勝に終わったけれど
俺の中では間違いなく1位だった
それからというもの
暇があればこの場所を訪れるようになったんだけど
そうそうダンスバトルが行われている訳はなく
俺が彼を目にすることは2度となかった
せめてあの時、動画を撮っていればと
悔やんでも悔やみきれない
彼の影響で、大学ではダンスサークルに所属したものの
彼のようなダンスを踊る人はおらず
勿論自分でもあんな風に踊ることもできず
やはりあのダンスは彼だから踊れるんだと、改めて彼の凄さを思い知り
もう一度だけでいいから
彼のダンスを観たいと願うようになった