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take a breather

第19章 ROMANCE

塞がれ続ける唇…

「ん"ん"…」

抗議しようと智くんの体を腕で押し返す…

つもりなのに、しっかりと抱きしめられた体は腕を動かすことも出来ない

ならば文句を言おうと口を開く

「さとっ…んっ…」

開いた所にスルリと入り込んできた智くんの舌

「んんっ!」

これで口での抗議も出来なくなった…

手の打ちようがなくなった俺は
智くんからのキスを大人しく受け止めるしかなかった

智くんの舌が口内を容赦なく動き回り
舌に絡みついてくる

「ふはっ…」

ようやく解放された口から大きく息を吸い込んだ

「ご褒美ありがと♪」

智くんはご機嫌だけどさ

「…許可してない」

「そう?耳以外ならいいって言ったよね?」

「…言ったけど…」

「唇は耳じゃないんだからいいってことかと思ったんだけど?」

「…そんなの、屁理屈だよ」

「でも嫌じゃなかったでしょ?
キスに応えてくれたよね?」

…確かに
途中から受け止めた上に応えちゃってたけど…

だってしょうがないじゃん
俺だってずっと我慢してたんだから
あんなキスされたら、そりゃ応えちゃうよ

「はぁ…もぉいいよ…わかったよ」

生意気な智くんに完敗

「え?いいの?許してくれるの?」

「うん、いいよ」

「じゃあ…」

「へっ⁈」

あっと言う間に再び塞がれた唇…

許したのはさっきのキスであって
またしていいってお許しじゃないのに

「ん…ふ…」

それにしても、どこで覚えたんだ?
こんなトロトロに蕩けそうになるキスを…

ホント…キスまで生意気なんだから

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