take a breather
第20章 I seek
でも『大好き』ってなんだ?
『好き』とどう違う?
翔くんのことは元から特別な存在だと思ってる
それが『大好き』ってこと?
んー、よくわからん…
違いを知ろうと、それからも翔くんを注意深く見るようになった
よく見るようになって改めて思った
翔くんは人から好かれてる…
出演者の方やスタッフさんたちから、よく声を掛けられてる姿を見る
俺とは違い反応が良いから
きっと声を掛けやすいんだろう
俺、あんまり得意じゃない人相手だと
話続かないしな…
翔くんは初対面の人相手でも
上手に会話をすることが出来る
ここ何年かは後輩たちからも、えらく慕われてて『兄貴会』なんて物まで存在するし
翔くんは沢山の人から好意を持たれているんだな…
そんな翔くんのことを『誰にも触れさせない』なんてのは
やはり難しいことなんだろう
そもそも、俺にそんな権利はないし?
じゃあ、どうすればその権利を得られるんだ?
そんなことまで考えるようになった
「んー…」
「どうしたの?大野さん」
「へ?」
今日はニノとふたりで雑誌の取材
ニノに声を掛けられて視線をあげた
「今、唸ってましたけど?」
「唸ってた?俺が?」
「気がついてないの?
『んー』って、渋い顔して唸ってたよ?」
「マジで?ごめん、無意識だわ…」
「何か悩み事?」
「え…あ、まぁ…ちょっと…」
「話聞くよ?
そんな唸り声上げられてたら気になるからさ」
話…していい内容なのか?
人気者の翔くんを誰にも触れさせないようにするにはどうすればいい、なんて…
『好き』とどう違う?
翔くんのことは元から特別な存在だと思ってる
それが『大好き』ってこと?
んー、よくわからん…
違いを知ろうと、それからも翔くんを注意深く見るようになった
よく見るようになって改めて思った
翔くんは人から好かれてる…
出演者の方やスタッフさんたちから、よく声を掛けられてる姿を見る
俺とは違い反応が良いから
きっと声を掛けやすいんだろう
俺、あんまり得意じゃない人相手だと
話続かないしな…
翔くんは初対面の人相手でも
上手に会話をすることが出来る
ここ何年かは後輩たちからも、えらく慕われてて『兄貴会』なんて物まで存在するし
翔くんは沢山の人から好意を持たれているんだな…
そんな翔くんのことを『誰にも触れさせない』なんてのは
やはり難しいことなんだろう
そもそも、俺にそんな権利はないし?
じゃあ、どうすればその権利を得られるんだ?
そんなことまで考えるようになった
「んー…」
「どうしたの?大野さん」
「へ?」
今日はニノとふたりで雑誌の取材
ニノに声を掛けられて視線をあげた
「今、唸ってましたけど?」
「唸ってた?俺が?」
「気がついてないの?
『んー』って、渋い顔して唸ってたよ?」
「マジで?ごめん、無意識だわ…」
「何か悩み事?」
「え…あ、まぁ…ちょっと…」
「話聞くよ?
そんな唸り声上げられてたら気になるからさ」
話…していい内容なのか?
人気者の翔くんを誰にも触れさせないようにするにはどうすればいい、なんて…