take a breather
第20章 I seek
何から始めたらいいのか考えてみた
恋愛に関して、これという秘策がない俺は
取り敢えず翔くんとの距離を縮めてみることにした
まずは、仕事仲間としてじゃなく
個人として仲を深める
「え、あれ?おはよ、大野さん
随分と早いお出ましだね」
レギュラー番組の楽屋に一番乗りして翔くんを待った
楽屋のドアを開けるなり驚きの表情を見せ立ち止まる翔くん
いつもなら翔くんが一番乗りだもんな
誰かがいるなんて思ってもみなかったんだろう
「ん、なんか道がスゲェ空いてたんだよ
しかも信号待ちがほぼ無し
道が空いてるとこんなに早く着くもんなんだな」
もちろんそれは嘘で
マネージャーに早く迎えに来て貰ったんだけどね
「そうだったんだ
でも信号待ちがないなんて
今日はラッキーな日になりそうじゃない?」
翔くんは笑いながら部屋の中に足を進め
いつもの場所に座り荷物を置く
「ラッキーな日かぁ…
体と頭使うゲームがないとか?」
「ははっ、それは無理でしょ
どちらも使うよ」
「ん〜、だよなぁ…」
「どれだけゲームやりたくないのよ」
「別に全部が嫌なわけじゃないよ?
クリフクライムはキツイかな、って思うけど」
「それは俺の方が思うわ…
なんでみんなあんなに軽々とカッコよく登れんだろ
俺いつも、超カッコ悪いよね」
「ん〜、カッコ悪いとは思わないけど
可愛いとは思う」
「はっ⁈可愛い?
あんな失敗ばっかりしてるのに?」
「失敗はするけどさ
一所懸命登ってる姿は可愛いよ?」
「…バカにしてる?」
翔くんがジトっとした目で俺を見る
その顔も可愛いと思うんだから、かなりの重症なんだろう…
「してないよ、本気で言ってんの
俺、翔くんのなんでも一所懸命にやる所、スゲェ好き」
「な、なに?急にそんな褒めて…
お、おだてても何も出ないからねっ」
翔くんは頬をピンクに染めた
照れ屋な所も可愛い…
恋愛に関して、これという秘策がない俺は
取り敢えず翔くんとの距離を縮めてみることにした
まずは、仕事仲間としてじゃなく
個人として仲を深める
「え、あれ?おはよ、大野さん
随分と早いお出ましだね」
レギュラー番組の楽屋に一番乗りして翔くんを待った
楽屋のドアを開けるなり驚きの表情を見せ立ち止まる翔くん
いつもなら翔くんが一番乗りだもんな
誰かがいるなんて思ってもみなかったんだろう
「ん、なんか道がスゲェ空いてたんだよ
しかも信号待ちがほぼ無し
道が空いてるとこんなに早く着くもんなんだな」
もちろんそれは嘘で
マネージャーに早く迎えに来て貰ったんだけどね
「そうだったんだ
でも信号待ちがないなんて
今日はラッキーな日になりそうじゃない?」
翔くんは笑いながら部屋の中に足を進め
いつもの場所に座り荷物を置く
「ラッキーな日かぁ…
体と頭使うゲームがないとか?」
「ははっ、それは無理でしょ
どちらも使うよ」
「ん〜、だよなぁ…」
「どれだけゲームやりたくないのよ」
「別に全部が嫌なわけじゃないよ?
クリフクライムはキツイかな、って思うけど」
「それは俺の方が思うわ…
なんでみんなあんなに軽々とカッコよく登れんだろ
俺いつも、超カッコ悪いよね」
「ん〜、カッコ悪いとは思わないけど
可愛いとは思う」
「はっ⁈可愛い?
あんな失敗ばっかりしてるのに?」
「失敗はするけどさ
一所懸命登ってる姿は可愛いよ?」
「…バカにしてる?」
翔くんがジトっとした目で俺を見る
その顔も可愛いと思うんだから、かなりの重症なんだろう…
「してないよ、本気で言ってんの
俺、翔くんのなんでも一所懸命にやる所、スゲェ好き」
「な、なに?急にそんな褒めて…
お、おだてても何も出ないからねっ」
翔くんは頬をピンクに染めた
照れ屋な所も可愛い…