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君はぼくの全て

第3章 卒業


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まーくんは、結局3年間のバスケ部で完全なレギュラーになる事はなかった

それでもベンチ入りは必ず果たし、1試合に1回はコートに立てるくらいに上手くなって、俺は勿論毎回試合には駆け付けていた

3年になる頃には俺は殆どバスケ部に入り浸って、他の部員どころか監督にまで雑用を頼まれるまでになってた

まあ、まーくんに関係ない事に関しては完全拒否してたけど、そこはほら、俺部員でもマネージャーでもないし

引き受ける義務はないってやつ


そして

憎ったらしい事に、智は俺と変わらないくらい小さいくせに
ちょこまかとネズミみたいにコートを自在に走り回り、更にしっかりシュートも決めちゃう事から、1年の途中からレギュラーとして引退するまで悔しいけど活躍した


部活を引退してからは人生を決める受験の追い込みに入って

さすがにまーくんとずっと一緒って訳にはいかなくなってちょっと俺も不機嫌モード

学校ではくっついているけど、まーくんが通い始めた塾に俺は入れなかったからだ


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