
君はぼくの全て
第3章 卒業
でもその顔はバカにしてるんじゃないのが分かるから、俺も拗ねない
「かずは、お嫁さんになりたいの?」
「だって、俺とまーくんならどうやってもダンナさんはまーくんでしょ」
「んー、俺はかずとはパートナーがいいな」
「パートナー?」
まーくんがふと足を止めた
「一生、一緒にいるパートナー。どっちがどうとかじゃなくて、友達でもあり恋人でもあり…夫婦でもあり、って感じ」
そして
ー…なんか、カッコつけちゃったね。って笑いながら、まーくんが俺の手を引き歩き出す
俺と言えば、まーくんの言葉にドキドキが止まらなくて、嬉しくて
だってまーくんから「一生一緒」って言ってくれたんだもん
「一生…一緒?」
だけどもう一度確かめたくて、聞いてみたら
「一生一緒」
まーくんは間髪いれずに言い切ってくれた
ぼくは君の全てになりたい
君はぼくの全てになりたい
小さな頃からの夢が
ー…ついに叶った
おしまい
