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君はぼくの全て

第3章 卒業


本当は、俺が通ってる塾にまーくんを引っ張り込むつもりだった

紹介制度があるし、そうすれば俺はまーくんと一緒なうえ、まーくんに掛かる入会金とか初回講習料半額と言う、まーくんの親からも感謝されちゃってもう俺ってばしっかりしたお嫁さん❤️…って言う一石二鳥どころか何鳥にもなる壮大なプランだったのに!

俺が話を持ち掛けたほんの30分前に、定員に達したから入れないと、何とも無慈悲な答えが返って来た

「ごめんなぁ。さっきの鈴木で締切ったんだよ」

なんて、まるで子どもをあやすように頭をグリグリする先生に「しょうがないですよー」と笑って答えながら


ー…鈴木、落ちてしまえ

全力で顔を知らない鈴木の不合格を思いっきり願っておいた


そんな訳で俺の不機嫌はそう簡単には治らなくて

放課後になるといつも一緒の帰り道がバラバラになる毎日が寂しくて

だけど今はお互い大事な時期だってのも理解してるから余計にキツくて




「いてっ!!」
「ったく、陰気臭い空気止めてくれない?こっちまで暗くなりそうだわ」

容赦なく俺の頭をぶっ叩いたかあさんが、そこにいた

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