嵐しょーせつ。Part4
第7章 2つの心
和「、、ねぇ、雅紀」
布団に入りながら、兄貴に話しかけた。
雅「ん?」
和「あのさ、、母さんたちが死んじゃったのに、、なんで泣かなかったの?」
俺だって辛かったから、泣いてたのに、、
雅「、、、」
和「、、なんで、?」
雅「、、だって、お兄ちゃんだから。」
、、え、?
雅「父さんたちに言われてたんだ。“雅紀はお兄ちゃんだから、弟の和也を悲しませたらいけないよ?”って、、」
和「、、」
雅「だから、泣いててもキリがないから、、そのかわり父さんたちと約束したことを守り抜こうって、、和也が悲しませることは絶対にしないって。」
和「、、雅紀、、」
雅「正直、和也と一緒で泣きたかった。それぐらい悲しくて、、でも、、和也と一緒なら何でもやれるって、、双子なんだから、、2人で1つって思ったから今までもこれからも頑張れてる。」
和「そっか、、」
雅「、、和也?」
和「ん、?」
雅「俺たちはどんなに離れていても、家族は俺たち2人しか居ないから。だから、、お互い、、助け合っていこうね?」
和「うん、それはもちろん。」
悪さをして、兄貴に迷惑かけちゃったけど、、
兄貴の想いは大きく、、それに暖かい。
だから、俺は兄貴と一緒なら安心するし、、
これから先もずっと、一緒にいたい。
end