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すぐそばにいる君を

第4章 なんでそうなる…

「遠目だったけど、あんなにからだひっつけてイチャイチャしていたように見えたよ」
「それはただのみいヤンが見た幻だよ、実際は歩幅が合わなくてほとんど私がこけていたんだよ」
はしゃぐ声を聞き、私はまたかと息を吐き現実の報告をする。
しかし、どんな耳をしているのかなぜか都合のように聞こえるようで…
「え、歩幅が合わないからこけるから優しく手当てしてもらったて?」
おいおいと心の中で呟き、何を言っても無駄だなっと実感をした。
「ねー、二人三脚もそうだけど、体育委員会もあるんだよね。まあこの3ヶ月村中くんととことん仲良くなってあばよくば…」
「なーにを想像してるのかな?」
現実とみいヤンが言っていることがあまりにも違いすぎて話についていけない。
「そんなに村中くんと仲良くなりたいなら、みいヤンがなればいいよ」
「えええ、私が!?」
あまりの驚いた声に、もしかしたらまずいことを言ってしまったのではて口をつぐむ。
しかし、私の思いとは裏腹に陽気な声が返ってくる。
「なーにを隠してるの!!あ、もしかしてもうそんな仲なの!?」
「違う、違う」
だからなぜそうなるんだていう思いが私の中に流れ、あきれ果ててしまった。
そんな話をしていると時間はあっという間に流れて行き、22時を時計は指していた。
「あ、わたしそろそろお風呂に入るね」
「わかった。また何か進展したら話してね。
待ってるよ」
嬉しそうにそれだけをいうと早々に切れる。

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