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「はあー…」
小さくため息をついた後、最近結構ため息を吐いているんではないかと気づき、早くお風呂に入る準備を始めた。
一階に着くとともに洗面所に向かい、すぐにお風呂に入りリラックスをする。
しかし今日練習をした時についた傷がお湯にしみて少し痛みが伴った。
「痛…」
腕を見るとちょうど関節あたりに擦り傷ができていてなるべくお湯に当たらないようにゆっくりと下ろす。
そして膝あたりにも擦り傷ができて足を浴槽から出した。
体制的には少しきつかったが、傷がしみるよりマシだろと維持することにした。
その後、軽く体を洗い頭を洗うとすぐに風呂場から出て下着に着替えパジャマに着替えると、台所にいる親に入ったことを知らせ二階に上がる。
ベッドに置いていた携帯を取りメールを見るか何もなく布団に入った。
しばらくすると体温で温まった布団の中で夢の中へ入っていった。

ー…
「る…はる！！」
くらい意識の中で誰かがわたしを呼ぶ。
あたりを見渡すが誰一人姿が見えない。
「る、春」
今度ははっきりと聞こえたその声に振り返ると、表情が見えない人物がわたしに駆け寄ってくる。
なぜか私はその人物を見るなり親しい仲のようでその人の腕の中に飛び込んで抱きつく。
嬉しそうにあれこれ話しているように口が動いているが何をいっているかわからなかった。
体と意思がバラバラに動いた状態にどちらについていけばいいかわからない。
そんな夢を見続けるはずだったが、目覚ましによって現実に引き戻されていった。