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「とりあえず練習するか…」
あ、今少し雰囲気が変わったような気がしたが、気のせいだということにし、少し急ぎ足になり村中の少し後ろを歩く。
足をしっかり結び、組むと校舎の方を向い歩きだす。
相変わらず歩幅は違うが、先ほどよりゆっくりと歩いてくれたおかげでこける機会はなくなった。
掛け声も合うようになったところで今日は練習を終わらすことになった。
「お疲れ様、また明日ね」

無言で校庭を去る彼を見送り、家へ帰ることになった。

ーーー…
家に着き、自分の部屋へ入ると携帯を取り出す。
まだみいヤンからの連絡もなくベットへ放り投げてぼーっと天井を向く。
することもなくただぼっとしていたが、それももったいないと机に向い手でカエルをつくり口をパクパクさせる。
その形を崩さずにあたりを見回しながら口をパクパクさせていると、携帯から着信がかかった。
「はいはーい」
すぐにベットへ向かい携帯を拾い上げるとボタンを押し通話が始まる。
「もしもし、春？
見たよー、村中くんと仲良く練習してたの」
「あまり仲良くないけどね、まあ練習はできた」
「ふうん、でも仲よさそうに見えたけど？」
「それはみいヤンの思い違いだよ」
そうかなー？と言いながら話は盛り上がっていく,。