
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
もう何度目だろう
相葉さんと一緒に迎える穏やかな朝は
…離れている間、本当はそのまま全てを終わらせるつもりだった
「待ってて」なんて言いながら、逃げる気でいた
相葉さんの事は大切だけど
信じてるけど
それでもいつかは終わりが来ると思ったら恐くて、それなら消えてしまいたいと考えてた
だけど俺は弱いから
ひとつ解決したら、やっぱり相葉さんに会いたくなってしまって
突然彼の前からいなくなって、そして突然帰って来てしまった
こんな身勝手な俺なのに、何一つ責める事なく迎え入れてくれた相葉さんの本心は分からない
でも「嬉しい」と笑った顔に嘘は見えなかった
それなのに、こうして隣で迎える朝を何度経験しても、少しだけ不安になってしまう
ー…のは、俺が先に目を覚ました時にかぎられている
そもそも俺の寝起きは自慢じゃないけどすこぶる悪い
起き抜けに相葉さんを蹴っ飛ばしたのは数え切れない
何なら顔面クリーンヒットも何度かやらかしている
