
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
最近では相葉さんも慣れたもので、俺の起こし方も上手くなった
緩く緩ーく覚醒に導いて、蕩けるような甘い声で「おはよう」と囁いてくれる
そして、ゆっくり目を開けた俺を確認してから、乱れた髪を指でとかし、唇に触れるだけのキスをする
それが得られずに先に起きてしまえば、こんな風に不安を感じるのも致し方ないだろう
それだけ相葉さんは俺を愛してくれてるんだから、小さな寂しさを覚えてしまうんだ
深く眠っているくせに、しっかりと俺を抱き締めてる相葉さんの腕からそっと抜け出し、起こさないようにベッドから降り…
「ダーメ」
ようと足を布団から出した瞬間、再び相葉さんの胸に逆戻りさせられた
パジャマ代わりのお揃いのTシャツ越しの体温と匂いは、どれだけ一緒にいても幸せを感じさせてくれる
「…起きてたんだ」
「急にヒヤッとしたから、目が覚めた」
「そっか。…おはよ、相葉さん」
先に起きたから、今日は俺からのキス
…だけど唇は恥ずかしいから、鼻先に
