
友達のままがいい
第6章 未来
好きだよと伝えようとした言葉は、則ちゃんの言葉によって遮られた。
というより、同じタイミングで言葉が重なった。
重なってしまった言葉に、お互いが困惑して次の言葉を発せないでいた。
だって、則ちゃんが好きだよと言葉にしてくれたから。
それは誰にでもなく私への言葉だと、最後に文香とつけてくれたことで間違うはずがない。
「則…ちゃん…?」
「ずっと好きだった…他の奴とつきあっててもずっとお前だけを見てた…」
私が声をあげると、抱きしめられている手に力がこもり、私は感動して何も言葉にできなかった。
それが則ちゃんに誤解を与える。
「お前が俺と友達でいたいのは分かってる…恋愛感情がないのも分かってる…けど俺はお前が欲しい…」
その言葉は長年待ち望んでいたことで嬉しいはずなのに、私も好きだよと伝えたいはずなのに言葉にならない。
「なぁ、俺…このままじゃつらい…だから文香。お前が決めて。…俺の想いを受け止められないならそう言って。このまま出ていくから。そうじゃなかったら…俺のものになって…」
というより、同じタイミングで言葉が重なった。
重なってしまった言葉に、お互いが困惑して次の言葉を発せないでいた。
だって、則ちゃんが好きだよと言葉にしてくれたから。
それは誰にでもなく私への言葉だと、最後に文香とつけてくれたことで間違うはずがない。
「則…ちゃん…?」
「ずっと好きだった…他の奴とつきあっててもずっとお前だけを見てた…」
私が声をあげると、抱きしめられている手に力がこもり、私は感動して何も言葉にできなかった。
それが則ちゃんに誤解を与える。
「お前が俺と友達でいたいのは分かってる…恋愛感情がないのも分かってる…けど俺はお前が欲しい…」
その言葉は長年待ち望んでいたことで嬉しいはずなのに、私も好きだよと伝えたいはずなのに言葉にならない。
「なぁ、俺…このままじゃつらい…だから文香。お前が決めて。…俺の想いを受け止められないならそう言って。このまま出ていくから。そうじゃなかったら…俺のものになって…」
