
友達のままがいい
第6章 未来
「ずっと・・・則ちゃんが好きだった・・・小学校の頃から…則ちゃんが好きだったの。友達がいいだなんて嘘・・・ずっと則ちゃんの彼女になりたかった。ずっと則ちゃんしか見てなかった・・・友達でいいなんて・・・ずっと苦しかった・・・」
ずっと心の奥底に隠していた気持ちを今開放する。
長かった・・・とても長い片思い。
本当は、当の昔に気が付いていた。
友達でいいなんて、そんなのは勇気がもてない自分への言い訳だと…
「文香…」
「ずっと好きだったよ。ずっと伝えたかったよ…私は友達より…則ちゃんの恋人になりたい…則ちゃんに愛されたい。則ちゃんの事が大好きだから…だからっ」
未だに信じられないと言った表情をしている則ちゃんの頬にキスをする。
まだ唇にキスをする勇気はない…
私の触れた頬に手を当てた則ちゃんは、やっと笑顔になって微笑んでくれた。
「すげーうれしい。ありがとう」
顔をクシャクシャにして喜んでくれた則ちゃんは、私の身体を引き寄せて触れるだけのキスをしてくれた。
