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友達のままがいい

第6章 未来

自分で言っていてだんだんと恥ずかしくなる。
たぶん、一生に一度の大告白。
もう二度とはない……
そんな私の一世一代の告白に何も答えない。
これだけ伝えても何もしてこない。
私はこの抑えられない疼きを彼の腕の中で我慢できるか自信がなかった。

「お前…ばか…」

どうしたらいいのかと悩んでいると、呆れた言葉が返ってきた。
怒ったのかと思って顔を上げると、目じりを下げて困った表情をしていた。

「人が必死に我慢してるのに…」

胸から私を離して、真正面から見据えて言葉にする。

「手加減できないよ…途中でやめたりできないけど…それでもいいの??」

男の顔になった則ちゃんにドキドキしてしまう。
則ちゃんと身体も繋がりたい私が頷くと、フワッと笑った。

「分かった…ありがとう…」

そういって私を仰向けにしてキスをする。
舌を絡ませ最初から濃厚なキス。
今までのキスとは違い、私を狂わせるような舌遣いで貪り、それだけで感じてしまう。

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