
友達のままがいい
第3章 (過去)中学生
放課後、一緒に帰ろうと則ちゃんのクラスに足を向けると、教室に入る彼女の後姿が目に入った。
何が起こるのかと気になってドアの隙間から覗けば、元カノは則ちゃんと向き合っていた。
それを取り囲む数人の男の子たち。
則ちゃんに詰めよっているのだと思い、則ちゃんを助けようとした私の耳に元カノの声は静かに響いた。
「則孝くん…ごめんね。全部、則孝くんのせいじゃないのに…私、何も言えなくて…このまま学校にこなかったどうしようって思ってた。来てくれてよかった。…私、友達に噂否定してるから…それぐらいしかできなくてごめんね」
彼女は涙を拭いながら則ちゃんに謝っていた。
何も感じていないと思っていたけど、則ちゃんの自宅謹慎で彼女も傷ついていた。
「こっちこそごめんな。あの時は、あの女にムカついて酷いこと言ったけど、美春の事は本当に好きだったよ。…今日は声かけてくれてありがとなっ」
「私のほうこそ。ありがとう、受験頑張ってね」
お互いに握手をして、彼女は教室から出てきた。
鉢合わせする私に軽く会釈した彼女は、意外にもすっきりとした表情をしていた。
何が起こるのかと気になってドアの隙間から覗けば、元カノは則ちゃんと向き合っていた。
それを取り囲む数人の男の子たち。
則ちゃんに詰めよっているのだと思い、則ちゃんを助けようとした私の耳に元カノの声は静かに響いた。
「則孝くん…ごめんね。全部、則孝くんのせいじゃないのに…私、何も言えなくて…このまま学校にこなかったどうしようって思ってた。来てくれてよかった。…私、友達に噂否定してるから…それぐらいしかできなくてごめんね」
彼女は涙を拭いながら則ちゃんに謝っていた。
何も感じていないと思っていたけど、則ちゃんの自宅謹慎で彼女も傷ついていた。
「こっちこそごめんな。あの時は、あの女にムカついて酷いこと言ったけど、美春の事は本当に好きだったよ。…今日は声かけてくれてありがとなっ」
「私のほうこそ。ありがとう、受験頑張ってね」
お互いに握手をして、彼女は教室から出てきた。
鉢合わせする私に軽く会釈した彼女は、意外にもすっきりとした表情をしていた。
