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俊光と菜子のホントの関係

第10章 『抑えきれなくて』




 うわー……今のセリフはないだろー……。



(俊光君を独り占め出来るから)



 本人はいなくなったのに、まだそばで言われているみたいに耳に残ってる。


 独り占め……。


「俺がお前にしてしまいそうな事を、無自覚で意図も簡単に言いやがって。
 よりによって、二人きりの時に……」



 菜子。頼むから、兄という立場を完全に忘れさせようとしないでくれ。


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