Kissシリーズ
第38章 純愛のキス・2
「なっ! かっ変わらなかったの?」
「変わるわけないじゃないですか。オレは本気なんですよ? 学生の時から、ずっとあなたに夢中だったんですから」
そう言って優しく抱き締めて、頭を撫でてくれる。
「あの頃のオレ…本当にガキでしたね。自分の気持ちでいっぱいいっぱいで…。先生を困らせるだけの、バカな子供でした」
「…うん。そうね」
素直に頷くと、彼は苦笑した。
「先生と離れて、頭が冷えました。そこからはずっと、先生に相応しくなろうと頑張ってきました。今度はオレが先生を支えようと思って」
彼はあたしの頬を両手で包み、顔を近付けてきた。
あたしは目を閉じて、彼の唇を感じた。
あの時は涙の味がした。
でも今は、とても甘い…。
「…社会人としてはまだ一年目ですけど、先生を支えられるぐらいは成長したつもりです。先生、返事は?」
「あなたって、ホントにバカね」
彼の手に顔を埋め、あたしは言った。
「…好きよ。一人の男性として、あなたのことが好き」
「その言葉…五年も待ちましたよ」
嬉しそうに微笑んで、彼は額と額を合わせた。
「でももう待ちません。今すぐにでも、結婚してもらいますよ?」
「相変わらず強引なところは変わっていないのね。でもあたし、教師は辞めないからね」
あたしの言葉に、彼の表情がくもった。
「やっぱり…辞めてくれませんか」
「ええ、もちろん! 教師はあたしの天職だもの」
教師をしていたおかげで、あなたと知り合えたんだしね♪
「はぁ…。先生は自覚無いようなので困るんですけど、あなた結構もてるんですよ? 五年前だって、オレは何人ものライバルを潰して、告白したんですから」
つぶっ…!? このコ、実は結構腹黒い?
「そっそう。でも辞めない。辞めろなんて、言わないわよね?」
間近でにっこり微笑んで見せると、彼は深くため息をついた。
「まっ、良いでしょう。結婚を公表すればいいだけですしね」
「なら、まずはあたしの家に行きましょう!」
あたしは彼の腕を掴み、歩き出した。
「あたしの知らない五年間、話してもらいますからね!」
「はいはい。先生もオレが会えなかった五年間のこと、教えてくださいよ?」
「分かってるわよ、あたしの旦那様♪」
「変わるわけないじゃないですか。オレは本気なんですよ? 学生の時から、ずっとあなたに夢中だったんですから」
そう言って優しく抱き締めて、頭を撫でてくれる。
「あの頃のオレ…本当にガキでしたね。自分の気持ちでいっぱいいっぱいで…。先生を困らせるだけの、バカな子供でした」
「…うん。そうね」
素直に頷くと、彼は苦笑した。
「先生と離れて、頭が冷えました。そこからはずっと、先生に相応しくなろうと頑張ってきました。今度はオレが先生を支えようと思って」
彼はあたしの頬を両手で包み、顔を近付けてきた。
あたしは目を閉じて、彼の唇を感じた。
あの時は涙の味がした。
でも今は、とても甘い…。
「…社会人としてはまだ一年目ですけど、先生を支えられるぐらいは成長したつもりです。先生、返事は?」
「あなたって、ホントにバカね」
彼の手に顔を埋め、あたしは言った。
「…好きよ。一人の男性として、あなたのことが好き」
「その言葉…五年も待ちましたよ」
嬉しそうに微笑んで、彼は額と額を合わせた。
「でももう待ちません。今すぐにでも、結婚してもらいますよ?」
「相変わらず強引なところは変わっていないのね。でもあたし、教師は辞めないからね」
あたしの言葉に、彼の表情がくもった。
「やっぱり…辞めてくれませんか」
「ええ、もちろん! 教師はあたしの天職だもの」
教師をしていたおかげで、あなたと知り合えたんだしね♪
「はぁ…。先生は自覚無いようなので困るんですけど、あなた結構もてるんですよ? 五年前だって、オレは何人ものライバルを潰して、告白したんですから」
つぶっ…!? このコ、実は結構腹黒い?
「そっそう。でも辞めない。辞めろなんて、言わないわよね?」
間近でにっこり微笑んで見せると、彼は深くため息をついた。
「まっ、良いでしょう。結婚を公表すればいいだけですしね」
「なら、まずはあたしの家に行きましょう!」
あたしは彼の腕を掴み、歩き出した。
「あたしの知らない五年間、話してもらいますからね!」
「はいはい。先生もオレが会えなかった五年間のこと、教えてくださいよ?」
「分かってるわよ、あたしの旦那様♪」