Kissシリーズ
第10章 命のキス
「もうっオレの見てないところで泳ぐな」
「はい、分かりました」
「絶対だぞ?」
「分かっています。人口呼吸なんて、二度と部長にやらせませんから」
「えっ、いや、それは…」
「…はい?」
急にうろたえ出した部長。
すると顔を上げて、真っ直ぐに私を見る。
「キスは…イヤじゃないから」
「キス…ではなくて、人口呼吸です」
「それでもキスだろっ?」
…まあそう言えない事もないけど。
「だからっ! …キスは良いんだ」
………もしかして、コレは告白……なのか?
「…まあ私も、部長だったらキスは良いですよ」
「ほっホントか?」
「はい。部長だったら、何度しても良いです」
「なっ何度もってお前な…」
部長は真っ赤になって言葉を失くした。
けれど次に目を開けた時は、真剣な顔になっていた。
だから私は目を閉じ、顔を上げた。
―冷たいキス。
けれど胸が熱くなった。
「…まっ、お前の場合、溺れ方を先に教えた方が良いみたいだな」
「よっよろしくご指導のほど、お願いします」
「ああ、任せろ!」
…部長の怒鳴り声は、まだしばらく続きそうだった。
「はい、分かりました」
「絶対だぞ?」
「分かっています。人口呼吸なんて、二度と部長にやらせませんから」
「えっ、いや、それは…」
「…はい?」
急にうろたえ出した部長。
すると顔を上げて、真っ直ぐに私を見る。
「キスは…イヤじゃないから」
「キス…ではなくて、人口呼吸です」
「それでもキスだろっ?」
…まあそう言えない事もないけど。
「だからっ! …キスは良いんだ」
………もしかして、コレは告白……なのか?
「…まあ私も、部長だったらキスは良いですよ」
「ほっホントか?」
「はい。部長だったら、何度しても良いです」
「なっ何度もってお前な…」
部長は真っ赤になって言葉を失くした。
けれど次に目を開けた時は、真剣な顔になっていた。
だから私は目を閉じ、顔を上げた。
―冷たいキス。
けれど胸が熱くなった。
「…まっ、お前の場合、溺れ方を先に教えた方が良いみたいだな」
「よっよろしくご指導のほど、お願いします」
「ああ、任せろ!」
…部長の怒鳴り声は、まだしばらく続きそうだった。