Kissシリーズ
第11章 真面目なキス
「あ~あ。海行きたいなぁ、お祭り行きたいなぁ」
「そういうことは順位を上げてから言え」
すっかり家庭教師モードに入っている彼。
…今思い出しても、不思議。
何でいきなりプロポーズ?
「…ねぇ」
「何だ? どこが分からない?」
「プロポーズされたこと」
あっさり言うと、彼はキョトンとした。
「学生結婚なんてアンタらしくないじゃん? いつものアンタなら、絶対就職して安定してから言うもんだと思ってた」
「…お前、やっぱりオレのこと、理解してないな」
「えっ? そう?」
「ああ」
彼はメガネを外し、いきなりあたしの腕を引っ張った。
「んんっ…」
そしてキス。
あたしも彼の背に腕を回して、体を密着させる。
少しすると離れて、優しく頭を撫でられる。
彼があたしを甘やかしてくれる仕種。大好き。
「オレはお前のこと好きなんだ」
「うん」
「愛してる」
「うん」
「だから離れたくないんだ」
切なく言って、抱き締めてくる。
…ってちょっと待って。コレってもしかして…。
「…アンタさぁ、あたしが大学落ちるって思ってる?」
ぎくっ、と彼の体が固まった。
「……それで離れ離れになるって?」
「いっいや、それは…」
気まずそうに顔を上げる彼。
あたしはニッコリ笑顔を見せる。
「大丈夫よ」
「えっ?」
「だってあたしもアンタのこと、愛してるんだもん。一緒にいられる為なら、どんなことだって頑張ってやるわよ」
そしてあたしの方からキスをした。
「結婚なら、なおさら、ね?」
「そういうことは順位を上げてから言え」
すっかり家庭教師モードに入っている彼。
…今思い出しても、不思議。
何でいきなりプロポーズ?
「…ねぇ」
「何だ? どこが分からない?」
「プロポーズされたこと」
あっさり言うと、彼はキョトンとした。
「学生結婚なんてアンタらしくないじゃん? いつものアンタなら、絶対就職して安定してから言うもんだと思ってた」
「…お前、やっぱりオレのこと、理解してないな」
「えっ? そう?」
「ああ」
彼はメガネを外し、いきなりあたしの腕を引っ張った。
「んんっ…」
そしてキス。
あたしも彼の背に腕を回して、体を密着させる。
少しすると離れて、優しく頭を撫でられる。
彼があたしを甘やかしてくれる仕種。大好き。
「オレはお前のこと好きなんだ」
「うん」
「愛してる」
「うん」
「だから離れたくないんだ」
切なく言って、抱き締めてくる。
…ってちょっと待って。コレってもしかして…。
「…アンタさぁ、あたしが大学落ちるって思ってる?」
ぎくっ、と彼の体が固まった。
「……それで離れ離れになるって?」
「いっいや、それは…」
気まずそうに顔を上げる彼。
あたしはニッコリ笑顔を見せる。
「大丈夫よ」
「えっ?」
「だってあたしもアンタのこと、愛してるんだもん。一緒にいられる為なら、どんなことだって頑張ってやるわよ」
そしてあたしの方からキスをした。
「結婚なら、なおさら、ね?」