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Kissシリーズ

第14章 ガキとのキス

―選択を間違えた。

アタシはしみじみそう思う。

アタシは現在高校1年生。

けれど彼氏は…小学6年生。

…ぜってー間違えた。

けれど先に好きになったのはアタシの方。

家が隣同士で、コイツが母親のお腹の中にいる時からの付き合い。

いつの間にか…好きになってて、告白したのはつい昨年のバレンタインデー。

うっかり手作りチョコと共に告白して、OK貰った時は嬉しくて、その夜眠れなかったのに…。

今では冷めてきたを通り越して、虚しくなってきた。

予想以上に、コイツがガキだって分かったから…。

「えいっ! やあっ! このっ!」

…今もせっかく二人きりで、アタシの部屋にいるのに、アイツはTVゲームに夢中。

アタシはベッドに座り、そんなアイツの姿を見ている。

付き合ってから、ほとんどこう。

二人きりでもゲームやマンガ、テレビに夢中。

ムードなんて、無いどころかマイナス…。

明るくて、スポーツ万能のアタシの彼氏は、結構モてる。

自覚無く女の子と仲良くするから、アタシはいつもヤキモチ焼きっぱなし。

…まあ精神的に大人になるのは、女の子が先だって言うけどさ。

デートよりも、男友達と遊んだりする方が楽しい年頃だってのも分かる。

……ちょっと早まったかな?

コイツがもう少し大人になるまで、ガマンすれば良かったのかな?
でも最近の女の子達は、成長が早いから…もたもたしてたら、とられちゃうって思って…。

そう考えたらいてもたってもいられなかった。

だから告白したのに…。

「はあ…」

高校に入って、みんな大人っぽくてビックリした。

友人に彼氏のことを聞かれても、誤魔化してばかり。

…本当はちゃんと紹介したいんだけど、コレじゃあなあ。

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