Kissシリーズ
第19章 電車でのキス
彼はわたしの顔を見て、思い出したようだった。
「それじゃ! 卒業おめでとう!」
わたしは電車を降りようとして…。
「待って!」
再び腕を捕まれ…電車の中に引っ張られた。
プシュー… ガタンゴトンッ
…電車は動き出してしまった。
「あっ、ゴメン。でもこのままじゃ、イヤだったから」
ぎゅうっと腕を強く捕まれた。
「ゴメン…。ホントはいつも、オレの方から声かけなきゃって思ってたんだけど…。緊張してできなくて、でもキミの方から声かけてくれて、嬉しかった」
どくんっ…
心臓が高鳴った。
「こっち…向いて」
わたしは泣き出しそうなのを堪えて、振り返った。
彼もまた、泣きそうな顔をしていた。
そしてわたしは彼に抱きつき、キスをした。
彼はわたしをきつく抱き締めて、二人の距離はゼロになる。
「…ずっと、こうしたかったの」
「オレも…。ゴメン、待たせて」
しばらく抱き合った後、再び電車が止まる。
「あっ、オレここで降りるんだ」
「…隣町だったの」
結構近かった。
「うん。良かったら、これからオレん家に来ない?」
「えっ?」
「いろいろと話したいことがあるんだ」
「うん…。わたしも話したいこと、いっぱいある」
わたし達は微笑んで、手を握り締め合った。
「それじゃ、一緒に行こう」
「うん!」
そして二人一緒に電車を降りる。
いつもわたしが夢見た通りに、二人一緒に歩いていく。
「それじゃ! 卒業おめでとう!」
わたしは電車を降りようとして…。
「待って!」
再び腕を捕まれ…電車の中に引っ張られた。
プシュー… ガタンゴトンッ
…電車は動き出してしまった。
「あっ、ゴメン。でもこのままじゃ、イヤだったから」
ぎゅうっと腕を強く捕まれた。
「ゴメン…。ホントはいつも、オレの方から声かけなきゃって思ってたんだけど…。緊張してできなくて、でもキミの方から声かけてくれて、嬉しかった」
どくんっ…
心臓が高鳴った。
「こっち…向いて」
わたしは泣き出しそうなのを堪えて、振り返った。
彼もまた、泣きそうな顔をしていた。
そしてわたしは彼に抱きつき、キスをした。
彼はわたしをきつく抱き締めて、二人の距離はゼロになる。
「…ずっと、こうしたかったの」
「オレも…。ゴメン、待たせて」
しばらく抱き合った後、再び電車が止まる。
「あっ、オレここで降りるんだ」
「…隣町だったの」
結構近かった。
「うん。良かったら、これからオレん家に来ない?」
「えっ?」
「いろいろと話したいことがあるんだ」
「うん…。わたしも話したいこと、いっぱいある」
わたし達は微笑んで、手を握り締め合った。
「それじゃ、一緒に行こう」
「うん!」
そして二人一緒に電車を降りる。
いつもわたしが夢見た通りに、二人一緒に歩いていく。