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にゃんこは虎の夢を見る

第1章 カッコいいには程遠い?


体育館前に貼り出された俺たち新1年生のクラスは全部で6クラス

にのは一番前まであっという間にたどり着いたらしく、黄色い頭がぴょこぴょこしてるのが分かった

確かにあの髪は目立つ

新入生は殆どが最初は様子見を兼ねて大人しくしてるものだから余計に目立つ

黒髪、茶髪に紛れた頭1つ分低い黄色い髪から目を離さずにゆっくりと前に進んだ

威圧感の全くない俺は「ちょっとごめん」と笑顔を見せればすんなり前に行ける

まあ、自分のクラスが分かればここにいる意味もないから殺伐とする場所でもないけど

「にの、名前見つかった?」

「まだ!に、に、にの…にのみ、ないーっ」

「今どこ見てる?」

「2組」

「んじゃ、俺6組から見るね」

「おうっ」

にのに確認して、6組の名前を辿るとすぐに「あ」行の俺の名前が見つかった

俺は6組か。にのと一緒だと良いんだけどな…

確率は6分の1

これが低いか高いかは微妙な所

自分の名前から下を目で追いながら、胸の中では「名前がありますように!」と必死に願う

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