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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第2章  一般人からセレブへ

  


「ここ、どこ・・・・・・??」


 目が覚めると昨夜とは、雲泥の差の豪華なベッドに寝ていた。


「痛っ・・・・・・」


 起き上がると下腹部に痛みが走ってベッドに身体を戻した。


「現実なんだ・・・・・・」


 身体の痛みで昨夜の出来事がフラッシュバックして自然に涙が零れた。〝忘れたい〟のに、身体が覚えていて訴えてくる。
 別に夢を見ていた訳じゃないけど、初めてくらい自分で決めた人とがよかった。それが〝永遠〟にならなくても・・・せめて、仮初めでも〝愛〟のある行為がよかった。


「おい、泣いてるのか?」


「っ?!!」


 1人だと思っていた所に急に話し掛けられて心臓が飛び出そうな程に驚いた。


「昨日は、悪かった。疲れてて確認作業を怠った俺に責任がある。」


 ドッカっとベッドに座り男が謝罪してきたので更に驚いた。


  

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