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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第19章  上流階級の仕来り

  


 驚いている部下にクスッと笑ってみせる。


「ジュリアスさま!」


「すみません。でも安心を。きちんと話しは、付けますからね。それと裏切り者は、国外追放に。」


「かしこまりました。」


 部下が出て行くとメールではなく手紙を宣戦布告して来た相手に書いた。表だって攻撃してこないと判っていてあちらは、好き勝手しているのだ。それに真っ向から返してやる必要がある。


「さて、ミエリア。直接逢って話し合う必要が・・・出て来ましたね。」


 手紙に封をして印を押した。


 》》 *


「ミエリアさん。あなた、あの女を襲った?」


 屋敷には、相手の母親がやって来てなんだか慌てている。


「どうしたのですか、お義母さま。」


 ゆったりと構えて返す。


「あなたがあの女を襲ったって、ジュリアスが連絡をよこしたの。」


  

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