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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第22章  マリーゴールドは、静かに・・・

  


「わ、かりました・・・」


「珱月さまっ、いけませんっ!!ロイさまに叱られますっ!!」


「大丈夫よ。ジュリアスさんもロイさんもすぐに戻るわ。今日は、この方だけのようだし・・・ね。」


 心配してくれるメイドに言い訊かせる。


「でもっ!!」


「さぁ、飛び切り美味しいお茶をお願いね。」


「もうぅ、珱月さまぁ~~」


「ふふ、大丈夫だから。」


 心配してくれるメイドの気持ちは、有り難く受け取っておくとして自分もいつまでも逃げ回っている訳にいかない。国王の親衛隊長であり公爵家の1人息子と縁付こうとしているのだ。〝女同士の話し〟を付けないとイケないことくらい判っている。
 しかし自分にどこまできちんと出来るかが最大の焦点であった。


「ミエリアさま・・・中へどうぞ。」


 応答ボタン越しに答えてロックを解除した。



 忍び寄るのは・・・ナニ?


  

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