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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第24章  チューベローズ

  


 でもキラキラと輝くモノが私だって欲しかったしそんなモノに出逢いたかった。
 それでも現実は、残酷で・・・一向に底辺の世界から抜け出すことなんか出来ないし変わらない世界。

 そんな世界を変えたのは、権力を握れる人。嫌がったのは、〝本心〟からだっただろうか。〝演技〟だったのでは・・・そう思う。
 ずっとこの閉鎖的な世界から抜け出したくて連れ去られるのを待っていた気さえいまならする。

 彼を・・・私は、待っていた。だからそんな彼から〝偽り〟を掛けられたら・・・・・・生きている意味を失うかも知れない。


 《 《


『王さま・・・・・・私の、王さま・・・・・・・・・』


「ん・・・・・・っ」


『王さま・・・・・・望みのモノを、差し上げましょう。』


「(誰、だ・・・・・・?)」


『王さま・・・・・・』


  

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