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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第29章   愛を注ぐ

  


「(ん?〝頑張るようなこと〟・・・なのか?)」


 返答を疑問に思ったが彼女を困らせるのも悪いのでそのまま受け入れることにした。モゾモゾと手が動いていてなんだか妙な気分になる。


「珱月・・・・・・前からの方がやりやすくないか?」


「えっ、あっ・・・すみませんっっ。」


「いや、なんだか身体を触られてる気がして落ち着かない。」


 一生懸命で可愛い彼女を少しからかってみた。


「ご、ごめんなさいっっ。」


 慌ててベッドを降りたかと思うと目の前で膝立ちしている。


「ッ゛?!!!」


 予想外の視覚的破壊力。
 スタイルのいい彼女に似合うだろうと見繕った夜着からイイ香りがするし本人は、無防備で無自覚だから気が付いていないだろうが絶景の渓谷が眼下に広がっている。


「うわぁ・・・」


「どうしたっ?」



  

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