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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第8章  国の仕来り

  


「それだ。何色だったか覚えているか?」


 王宮で出されるアメには、色んな効能がある。国王夫妻は、労いで生薬のアメを家臣に下さることがる。
 しかし時々、イタズラされることがある。その時明るい色を選ばなければたいていは、事なきを得る。


「ピンク・・・・・・れした。」


「はあ~~(口も回っていなし・・・油断した)。」


 彼女が舐めたのは、所謂《イワユル》〝媚薬入り〟のアメだ。2人きりになったら舐めさせようと考えていたのだろう。しかもきちんと計算尽くで。
 帰り際から効いてきて〝家で発散させよ〟と言うことなのだろう。


「どうして、欲しい?」


 指がふやけそうなほどに蜜が溢れている。勝手に収縮を繰り返して指を食べているしとにかく、熱い。きっと身体が苦しいだろう。


「アッ・・・・・・奥・・・っ」


「ん?奥?」


  

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