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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第9章  夫婦になる前に営みを・・・

  


 腕を放されると女は、叫んで庭から出て行った。執事は、それを追っていく。


「マリー、外してくれますか?」


「は、はいっ!!」


 メイドは、頭を下げて走って行った。


「珱月・・・頬を見せて下さい。」


「大丈夫、です・・・」


 大きな手で触れられる前に伝える。


「赤いし、腫れてるじゃないですか。痛かったでしょう。公爵夫人とは、思えない力ですからね。」


 触れられると彼の手が冷たいのだと改めて感じた。


「大丈夫です。」


「ロイに手当てさせましょう・・・俺は、そろそろ行かないと、、、」


「はい、行ってらっしゃい。」


「ッ゛?!!」


「??」


 彼が目を見開いている。段々と顔も赤らんできているように見える。


「あの・・・」


「っ、ロイを来させますから・・・ここに居て下さい。」


  

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